光熱設備関係のページ
 

























 
 
電磁調理器

東芝製 MR-N10 IH
1995年製

20年ほど使っている電磁調理器が動かなくなりました。

開けて見た所、CPUボードの抵抗が一本腐っているのと、パネルスイッチが錆び付いて固着していました。

相当古い製品で、メーカーにも情報が無かったので、ダメもとで自分で修理してみました。

腐った抵抗は、残った部分の抵抗値が500KΩ程度だったので、470KΩの抵抗に取り替えました。
スイッチは、秋月電子に近いサイズのが売ってたので、これと交換です。
・・・無事復活しました。

27年ほど使いましたがついに壊れました。

























・・・さらに改良するとすれば・・・
電子回路の発熱を鍋の加熱に利用できるようにして、冷却ファンを不要とし、内部を密閉構造とすれば、効率アップと耐久性が手に入るかも。。。
 
 
内部の写真です。

左の基板がCPUボードで、4bit CPUが搭載されています。
右の基板とヒートシンク部がインバータ部分と思われます。
コイルの中心の金具は温度センサー、左下の金属部は、たぶん過熱防止用のバイメタルでしょう。
パネルのスイッチは、CPUボードにコネクタで接続されていました。

旧式機なのですが、デザイン、使い勝手ともなかなか良い出来です。
最近の四角い形状と液晶パネルの機械は、これと比べると、もう一つです。

この機械の弱点はパネルスイッチ部分で、使い込むと表のフィルムが割れてしまい、スイッチに煮汁等が入ってしまうことです。・・・一回メーカー修理に出してます。
開けたついでに梱包テープを裏から重ね張りして補強しました。



 
 
■うんちく
電磁調理器は、写真に見えるコイルに高周波電流を流し、強力な交番磁界を発生させることで、鉄鍋に渦電流鉄損を生じさせ、それらの損失によって鍋自体を加熱させる調理器です。
鍋自体が発熱するため、電熱器と比べて効率が高く、温度調節が自由に出来るので、煮物にも向きます。
この機械は初期の頃の物ですが、現在では広く普及した技術となっています。
 
原理上の理由から、アルミや銅の鍋では十分な性能が発揮できず、絶縁体の鍋は使用不可です。
見かけによらず精密電子機器なので、煮汁などによる故障に気をつけて使用しなければなりません。
(今回の故障は二点とも煮汁の進入と思われます)
 
 
 











































 
 
灯油ランプ

DIETZ社 #8 Air Pilot

震災の影響で電力事情が悪化しているので、灯油ランプを購入しました。

可搬型としては、かなり大型のランプです。(壊れにくいブリキ製)

もっと小型の吊ランプは昔から持っていたのですが、土産に買ったアクセサリーだったので、ロウソクより暗い位の明るさしかなく、さすがに実用に使うのはムリがありました。

このぐらいのサイズになると、実用品です。(15Wの白熱灯に近い・・・豆電球二個分です)

今でこそアクセサリーやキャンプ用品となっていますが、電灯が発明される前には実用に使われていた物です。

もっとも、実用品ではなくなったので、100年前からあまり進化をしていません。
・・・道具としては、使い方にコツが必要です・・・

小型の石油ストーブみたいな物なので、換気が必要です。

ブリキ製と言うこともあり、精度的には今一つの所がありますが、作りは頑丈です。
・・・自信のある方はヤスリやプライヤでバーナーやホヤ回りを微調整するとより良くなります・・・



 
 
                              
 











































 
 
ケロシンス トーブ

オプティマス社 OPTIMUS No 48

久しぶりに、ケロシンストーブ(石油コンロ)を整備しました。

昔、友人から譲ってもらった物で、スウェーデン製のオリジナルです。
このタイプのコンロはスウェーデンが発祥の地です。

現在は製造されていません。
オプティマス社は、ケロシンストーブの製造は止めてしまったようです。

このコンロはバーナーが大きいので、予熱が大変で、点火が難しい部類です。
点火に失敗すると、火柱が上がります。

ケロシンストーブは、点火が面倒ですが、火力は強く、寒い所や気圧の低い所で威力を発揮します。

燃料が灯油なので安全性が高く、又、カロリーが高いので、長時間燃焼できます。

どういうわけか、アラビア語が書いてあります。












 
 
 











































 
 
ケロシン ストーブ

ホープ社  MANASLU 121

こちらも石油コンロですが、国産の小型コンロです。

ハイキングに持っていくには、こちらの小型の方が良いです。

オプティマスよりバーナーが小さいので、予熱も簡単で、まず失敗しません。

このコンロも元々はスウェーデンのオリジナルをコピーしたものですが、独自の改良として安全弁が追加されています。

このタイプのコンロは、灯油を加熱してガス化したものを加圧して使うので、火力が強く、灯芯が不要です。
・・・その代わり点火に予熱とポンピングが必要となります・・・

このコンロは、メーカーは変わりましたが、現在も製造されています。
















 
 
 

























 
 
フロア型エアコン
ダイキン社 S40KVV-W

25年ほど使っていたガスFF暖房機が故障してしまい、修理も不能とのことだったので、同じ場所に取り付けられる暖房機として、フロア型エアコンに置き換えました。

最近のエアコンは効率が上がっており、
外気温が氷点下にならなければ、灯油暖房より、ランニングコストは低そうです。

なお、この装置の暖房効率は、条件により170%〜370% の間で変化するようです。(外気温が下がると効率も下がる)

フロア型エアコンはあまり普及していないようですが、暖房主体で考えた場合は、なかなか快適です。

・・・室外機との配管は、ドレン排水の問題があって、床面すれすれの穴あけとなります・・・
 
■うんちく・・・各種暖房エネルギーのコスト・・・
 
暖房に使える、一般的なエネルギーは、電気、都市ガス、灯油です。
ワットに換算した概算コストは、以下のようになります。(効率が100%の場合)
電気 : \0.0067/KW 、都市ガス :\0.0032/KW 、灯油 :\0.0025/KW
 
エアコンの効率が200%を超えれば、ガス暖房と対抗できることになります。
又、エアコンの効率が300%に近づけば、灯油と対抗できることになります。
 
2月の実測値が出たので比較してみたら・・・FF式ガスストーブに比べて、-38%のランニングコストでした。
なおエアコンと同じ条件で比較する場合は、ガス、石油ともFF方式となりますので、上記の数字より、エアコンが有利になります。(FF方式のストーブは、効率が80%程度と予想されるため)
 
 
■うんちく・・・エアコンの動作原理であるヒートポンプについて・・・
 
エアコンの動作原理はヒートポンプと言う仕組みです。
簡単に言うと、冷媒を気化したり液化したりすることを利用して、熱を自由に移動させる技術です。
 
暖房時の動きでは、室外機で作った高温ガス(80℃位ある)を室内機に送り、熱を放出します。
この時、凝結熱も一緒に放出するので、大量の熱が放出されます。
熱を失った冷媒(ガス)は液体となり、室外機に戻ります。
室外機では、冷えた冷媒を減圧して気化させる(-20℃程度)とともに、外気から気化熱を吸収させて低温のガスを作ります。
この低温ガスをコンプレッサで圧縮して、高温ガスとし室内機に送る、と言うサイクルを回します。
 
室外機と室内機の配管を反対に切り替えると、冷房動作となります。
 
結局、エアコンで消費する電力は、主にコンプレッサを動かすことに費やされます。
暖房に使う熱エネルギー(太陽熱が元です)は、外気から奪ってくるので効率が100%をこえているのです。
 
 
 
 
 
 
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