Prius G'sのページ
 
PRIUS G's  2012年3月購入 (30型後期)
 
この車種はプリウスの中でも変わり種のスポーツタイプです。
 
マツダのRX-8と比較したのですが、プリウスの方が面白そうなので、こちらにしました。
(大きさ、重さ、価格が近く、どちらもとんがった車です)
 


































 

マツダのロータリーエンジンは電気モーターのようにスムーズと言われてますが、じゃ、電気モーターで走る車はどんな感じかな〜と言うことです。
(トヨタのTHS2システムはモーターが主力で、エンジンは補助動力となってます)

なお、ロータリーエンジンは回転が上がると尻上がりで力が出てきますが、モーターは低速時に最も力が出ます。
ちなみに、ロータリーエンジンでもアイドリングではさすがにそれなりの振動が有ります。
 
 
 
























 

■カスタマイズ 1

ミラーカバーを、ホワイトパール色のに取り替えました。
(視認性向上が目的です)
オプションパーツの設定は有りませんが、通常の補修パーツとして購入できます。

ミラーカバーは、爪でフレームにはまっているだけなので、強く引っ張ると外れます。
(
ミラーを外す必要はありません)

この車種は、標準でカスタムパーツが色々組み込まれているので、追加要素は少ないです。

なお、重量軽減のため、スペアタイヤは付いていません。



 

























 

ミラーカバーをはずすと・・・

結構、色々な部品が入っています。
・ミラー可動機構
・ウインカー
・ミラー・ヒーター
・サイド・カメラ

なお、ミラーは引っかけてあるだけで無く、両面テープのような物で接着されています。
(ミラー・ヒーターに関係ありそう)












 
 
 
























 

後ろはこんな感じ・・・

右のバックランプは、フォグランプに変更されています。

排気口は、大径のメッキ仕上げでオシャレになってますが、中身は標準タイプと同じなので、排気音は静かです。

又、リアバンパー下部は、別体構造に見えますが、一体物で色を塗り分けてあるようです。











 
 
 
インプレッション
 少し乗ってみての感触を項目別に書き出してみると・・・
 
ハンドリング
割とゆったりしたハンドリングです。足回りがしなやかなのと相まって、安定感があります。
高精度な感触で、プリウスのキャラクターに合ったセッティングです。
(見た目より、大きくて、重い車ですからね)
 
シートのホールドが良いため、正確なステアリングを生かした精密な操作をやりやすいです。
(シートはセミバケットタイプで、少し固めの設定ですが、ホールドは申し分ないです)
 
ステアリングの応答性は、センター近辺は少し鈍い感じですが、旋回で横Gが掛かってくると、オンザレール感となり、なかなかGoodです。
このような特性は、タイトコーナーには向かず、ツアラー向きのハンドリングです。
(アライメント調整や、タイヤによっても変わるかもしれません)
ハンドルは持ちやすいのですが、スポークの飾りがリム部分にまで乗っているため、ここが少し滑りやすいのが惜しいです。
又、ハンドルを持ち替える時ハブの部分に爪が当たる場合があります。(ハブが少し大きすぎるかも)
 
高速、峠道を含んだ長距離ドライブをしてみました。
連続運転でも疲労感の少ない車です。・・・安定性の高さ、騒音が少ない、シートが良い、加速が滑らか、と言うのが効いていると思います。
峠道でも普通のドライブなら、バッテリは空になりません。(群馬県の金精峠で試してみました)
下りでは、満充電となって、メカニカル・エンジンブレーキが作動します。
峠のタイトコーナーでの脱出は、モーターのトルクを生かした加速が可能ですが、高速走行での加速は少しもの足りません。
定速走行では、一定の速度を維持するのが、案外難しいです。
エンジンの音が速度と関係ないので、スピードメータを見ながらの走行となりますが、全体にフィードバックが遅れ気味となってしまうので、ハンチング気味のドライブになりやすいです。
 
 
アクセル
低速域では、アクセルの反応を鈍くする設定のようです。(ノーマルモードの場合)
スタート時は、アクセルを多めに踏まないとゆっくりスタートします。
多めに踏み込むと、本来の太い低速トルクが立ち上がってくる設定のようです。
・・・最初はパワーモードの方が良いかと思っていたのですが、ノーマルモードの方が踏み代に対して出力カーブが寝ているので、細かい操作がやりやすそうです。
(フルパワーでは、どちらも同じ出力なので)
モーター駆動の場合、低速域で本来のトルクを出してしまうと、ドッカン・スタートとなってしまうので、安全策が採られている感じがします。
 
車庫などで段差をバックで上る場合などはトルクが足りず、フルスロットルに近くまでアクセルを踏まないとバックしません。(フルスロットル近くでエンジンが掛かって、電力をアシストしているようです)
・・・バックギアが無いので、バックだけ減速比を上げることが出来ないためでしょう・・・
ただし、反応を鈍くしてあるようで、段差を乗り越えても急加速はしません。
・・・ごく低速では、速度制御の概念を加えた方が、使いやすいかもしれません。(通常はトルク制御ですね)
 
番外テストとして、アクセルとブレーキを両方ともべた踏みしておいて、ブレーキだけ外す・・・と言うのをやってみました・・・見事にドッカン・スタートします・・・トルコン式ATのストール・スタートよりすごいです。
(トルクが大きすぎて、多少トルクステアが出てしまいます)
 
 
ブレーキ
ブレーキは二段階で効くようです。
スピードに乗っている間は回生ブレーキ主体で、割とリニアな感じです。
低速域になると、油圧ブレーキ主体となるようですが、こちらは回生ブレーキよりかなり効き、境目あたりでカックンブレーキとなりやすいようです。(油圧系はサーボが効き過ぎです)
・・・回生が切れたあたりで、踏力をかなり抜く必要があります・・・
(ブレーキパッドの材質を変えることで改善されるかもしれません)
 
なお回生で吸収出来ないような急な減速の場合は、油圧が効いてくるので、段付きで強く制動される感じがします。
(急減速の場合は、タイヤのグリップと相談しながらなので、あまり問題にはならなそうですが)
 
ブレーキには、もう一つ面白い特徴があります。
通常の油圧ブレーキは、原理的にはストロークの概念はありません。
遊びの領域を過ぎれば、踏力だけが制動力の指示となります。
所が、プリウスのブレーキは、踏力以外にストロークの概念が持ち込まれているようです。
踏み込む深さによっても制動力が変わるセッティングに思えます。(ストロークはかなりあります)
(浅踏みだと回生、深踏みだと油圧みたいに感じます)
・・・なれてくると止まる前にストロークを浅くすることでスムーズに止まるようになりました。
(踏力を抜くのではなく、ストロークを浅くする感じです)
 
・・・回生ブレキについて・・・
5年ほど乗ってみましたが、ブレーキパッドはリヤの方が早く減ります。
峠道を走り回った場合、通常のクルマではフロントブレーキが焦げ臭くなりますが、プリウスの場合はリアブレーキが焦げ臭くなります。
これは、フロントブレーキは回生ブレーキの比率が大きくメカニカルブレーキはあまり使われていないことを意味しています。
 
 
・CANモニタを付けてみて分かったこと
Touch-B.R.A.I.Nのファームウェアがバージョンアップされ、ハイブリッド関係のデータが表示できるようになったので、アナログメータにモータートルク、文字表示にメインバッテリの電流を追加して試運転してみました。
低速で流して走る場合、案外エンジンを使うようです。
負荷が軽い場合はモーター、少し負荷が掛かるとエンジン主体でモーターはほとんどトルクを出さず空転。
負荷が重くなると、モーターとエンジンを両方使うような制御となっているようです。
 
エンジンを効率よく運転しようと思うと、負荷と回転数は狭い領域で制御する必要があると思われ、軽負荷の場合は、エンジンの負担を重くして効率アップを図っているのかもしれません。
 
 
装備
内装は、軽量化を重視した設計のようで、応接室的な感触とは方向性が違います。
航空機や新幹線の内装に近いイメージです。(高級感や重厚感は無いですが、これは設計思想でしょう)
 
ドアミラーは大きくて見やすいですが、バックミラーは視界の真ん中にテールゲートの桟が入ってしまい、あまり良くありません。
ドアミラー主体で使うのが良さそうです。(この辺は1BOXカー的です)
 
車両感覚がつかみづらいボディ形状なので、全周囲モニタを取り付けて見ました。
ドアミラーと、ナンバープレート近辺に、計4台のカメラを実装して画像を合成し、上から見下ろすような絵を作る装置です。
使って見た感触は、車の四つ角方向に死角があり、画像をそのまま信用するレベルではありませんでした。
ただし、各方向の画像は簡単に切り替えて表示出来るので、狭い所では結構役に立ちそうです。
 
(合成画像の品質を上げるためには、四つ角にもカメラを追加して、8台のカメラを実装する必要が有るかも)
なお、バック以外の低速モードでフロントカメラの画像を画面に映し出す設定が出来ますが、これはなかなか便利です。
ただ画面が切り替わるのに、1秒くらいかかるので、路地から頭を出すときなどは、もう少し反応が早いとより良いです。(SUVなどの鼻先に付いているコーナーミラーの電子版です)
 
この車種は、電子装置のオプション設定が少ないのですが、全周囲モニタは、未来感が有って面白いオモチャです。
これ以外の実用的なオプションとして寒冷地仕様を選択してあり、ドアミラーのヒーターは劇的に利きます。
 
 
・操作性
スイッチ類の位置関係は使いやすいです。
ただ、コストダウンのためか、モーメンタリー・スイッチが多く、触っただけでは状態が確認出来ず、モニタ・ランプを見る必要があります。・・・出来れば触っただけで、状態が分かるほうが望ましいですね。
 
 
視界
前方視界は案外良いです。
フロントピラーが太いのですが、かなり前の方で遠くにあるので、太さの影響が小さく、又4ドアなのにセンターピラーが割と後ろなので、横の視界の邪魔をしません。
・・・この辺は通常のボディ形状の車より良くできています。
 
後方視界もリアハッチの下側の窓が有効で、真後ろは良く見えます。(遠方は桟が邪魔です)
ハッチバックの上の窓には、ワイパーが付いていますが、窓が寝過ぎているので十分な効果を発揮しません。
雪の時用と割り切った方が良いかも。
斜め後ろは見づらいのですが、ドアミラーがかなりカバーしてくれます。
フロントフェンダーは、全周囲モニタに頼るようです。
 
 
・洗車
面白がって雨のなかを走り回ったので、泥だらけとなってしまったため、洗車をしてみました。
のっぺりしたボディなので、簡単・・・とタカをくくっていたのですが、案外面倒です。
車高があるので、屋根に手が届きにくいとか、ライト回りが案外でこぼこで拭き取りにくいとか、リアハッチ回りも思ったより複雑な形状だったとか、ホイルの細かいスポークはどう拭くのとか・・・で、エスティマより大変でした。
 
色が黒っぽいため(ボルドーカラー)、ちょっとした汚れが目立つのも弱点です。
 
 
・車高
この車の最低地上高は、120mmしか有りません。
マツダのRX-8が、125mmなので、スポーツカーより低いということになります。
腹を摺りやすい問題があります。実際に運用してみて、擦ってしまった箇所は以下です。
 
a. フロント・エアダム: フロントのタイヤの前のエアダムが低く、突っ込み駐車などすると、車輪止めに擦ってし まいます。
b. ホイル: この車種は標準タイヤのアスペクト比が40%の扁平タイヤで、縁石などでタイヤを擦るとホイルまで傷 めてしまいます。
c. リアフェンダー: リアタイヤ後方のフェンダー(バンパー)部分も段差で気を付けないと、下を打ってしまいます。
d. 補強ブレース: 歩道を跨ぐ場合などは、腹を摺ってしまう場合がありますが、フレーム後半の補強に入れてある ブレースが低く、まずここが当たるようです。
 
ちなみにセラは、145mm、エスティマ(4WD)は、160mmです。
セラは、フロントの排気管を擦りやすく、エスティマは、リアデフを擦りやすいです。
 
 
 
■ヨタ話・・・プリウスG'sの運転は面白いか・・・
ネット上では、プリウスの運転が面白いかつまらないかで賛否両論があるので、独断と偏見のコメント。
 
車の運転が面白いかどうかは、面白さに何を求めるかで違ってきます。
プリウスには、ドライバーが関与できるエンジンやトランスミッションは付いていないので、これらに運転の楽しみを求める人には向きません。
その代わり、正確で滑らかなハンドリングとアクセルワークが付いてきます。
レールに乗ったようなスムーズなコーナリングは、この車の美点です。
又、トランスミッションが付いていないため、変速によるトルク変動が発生せず、タイヤのグリップには有利です。
 
荷重移動は、回生ブレーキが弱いので、積極的にメカニカルブレーキを使うスタイルとなります。
この辺は、ロータリーエンジンの車に似てますね。(ここにも左足ブレーキの効用が出てきます)
 
・・・この車に更なる運転の楽しさを追加するとすれば、アクセルを戻した時の減速能力を強化し、アクセルワークのみでも荷重移動を行いやすいようなモードの追加でしようね・・・パワーモードのプログラム変更と、回生ブレーキの性能アップでしようかね・・・回生ブレーキ強化のために、抵抗器での放熱も考えた方が良いかもしれません。
(回生ブレーキは、全てバネ上重量となるので、ハンドリングに有利です)
 
 
マニュアルミッションのとプリウスのような自動化んだ比較
マニュアルミッションの車の場合の運転スタイルは、主に機械の調子を見ながら各種の操作を行うと言うのが主流となります。(特にエンジンの調子に合わせてギアを切り替える操作など)
・・・ある意味機械に使われてる感があります。
プリウスのような車の場合、大部分の機械操作はコンピュータが行うので、ドライバーは自分の意思を機械に伝えると言うような操作が主流となります。
・・・コーナーを通過する場合は、コースや加速/減速の加減を計画して機械に伝える感じです。
 
個人的な運転の楽しみ方としては、方式に関わらず想定した走り方に近づけられる機能を持ってるかどうかと言う所が評価基準となります。
そう言った意味で、プリウスG's やオートバイのCBR954RR はそれぞれ十分運転が面白い機械だと思います。
 
 
一年半ほどってみて・・・
動力装置が独特で真の無段変速なので、車の能力を引き出すには、頭を切り換える必要があります。
尻に感じる加速度(減速度)とタイヤのグリップ感をたよりのドライブとなり、手動ミッションの車より繊細な感覚が要求されるようです。
日産のリーフには、ざんねんながら乗ったことが有りませんが、振り回すには同じようなセンスが必要な気がします。
 
日産のノート E-Power に乗る機会が有りましたが、モーターのみの駆動(シリーズハイブリット)なので、プリウスより素直な感触です。
・・・プリウスG'sの場合は、微妙なアクセル操作を行う場合、モーターのみの駆動からエンジン駆動が追加されるタイミングで、トルクの谷が発生します。
E-Powerは協調回生ブレーキが付いてないので、ノーマルモードではブレーキが少し重くなります。
モーターのみの駆動のためかトルクが大きく、加速はプリウスG'sより良さそうです。
E-Powerの燃費は長距離の場合、25Km/L 程度で、プリウスG's よりも多少良い値です。
 
 
 















 

■プリウスの走行性能曲線
最近はメーカーでは走行性能曲線を発表しないのですが、簡易なグラフは見つけました。
このグラフは、アクセル全開での車速と駆動力の関係を表しています。










 

・「走行抵抗」のカーブは、平地での空気抵抗やタイヤの抵抗などを表します。
駆動力のカーブとの交点が最高速度となります。
プリウスの場合は、180km/h が最大巡航速度らしいです。
この速度は、バッテリからの余剰エネルギーを引いた駆動力と、走行抵抗の交点ではないかと思われます。

・「バッテリ→モーター」のカーブは、バッテリに蓄えたエネルギーの放出を表します。
これは一時的にしか使えない余剰パワーです。
・・・ガソリン換算でコップ一杯程度のエネルギーと思われます・・・

・「エンジン直接駆動力」のカーブ、エンジンは車速に関係なく、ほぼ一定の駆動出力を出すようです。
これは、差動ギアを介して、駆動モータを補助するように接続されています。
低速域では加速度が大きいため車体のイナーシャが大きくモーターに電力も入る状態なので、エンジンの余剰出力は発電機を経由してモーターに回ってトルク増幅を行い、余った電力は充電に回りそうです。
速度が上がってくると、加速度が落ちて車体のイナーシャの影響が減り、モーターには電力が入らなくなってくるため、エンジンの出力はタイヤに直接渡る分が主体となるように変化すると思われます。
最大巡航速度近辺では、エンジン出力を充電に回す余裕はなさそうです。

・「発電機→モーター」のカーブは電気式無段変速機の動作領域を表します。
この領域では、エンジンの出力が発電機によって電力に変換されてから駆動モーターに供給されます。
低速域では、エンジンの出力はほとんどが発電機経由で駆動モーターに渡され、最大巡航速度付近になると、エンジンの直接駆動がほとんどとなることが読み取れます。
又、登坂など走行抵抗が大きくなってくると、モーター駆動の割合が多くなってきます。


 
 
 
■うんちく・・・モーターの回転と出力・・・
モーターは回転していない時は、加えた電力が全て入りますが、回転しだすとモーター自体に起電力が発生するため、加えた電力が入りにくくなってきます。
モーターの発生する起電力(発電機としての作用)と、外部から加えた電力が相殺される回転数が、モーターの最高回転となります。
この回転数となると、加えた電力は全く入らないため、モーターのトルクは無くなります。
 
 























 

■カスタマイズ2

CAN通信モニタを取り付けました。

ブリッツ社  Touch-B.R.A.I.N

各種の情報がモニタできますが、モータートルク、タコメータ、水温、メインバッテリ電流、補助バッテリ電圧を表示させています。

プリウスの場合、運転に必要な情報以外は隠蔽されており、警告ランプとなっていますが、CANモニタを付けると具体的な値が読み出せます。







 

■タッチ・ブレイン(Touch-B.R.A.I.N)のインプレッション

設定などの使い勝手は大変よく、簡単です。
プリウスG'sの場合、起動信号として、中継コネクタの水色の端子同士を接続する必要があります。
(取説は車種ごとの設定が分かりづらいです)

アナログメーターの表示は少し遅いです。
もう少し追従性があると良いですね。


ロゴの入った飾りのプレートがメッキなので、少しまぶしいです。
防眩処理をした方が良いかと思います。


液晶のバックライトの明るさが変えられるのですが、残念ながら手動となっています。
これはかなり面倒です。・・・是非、自動切り替えとしてほしいです。
夜間用の設定だと昼間は見えず、昼間の設定だと、夜間にはまぶしすぎます。
・・・別案としては、半透過型液晶として、昼間は反射、夜は透過とすれば、切り替え機能は不要となります・・

スタンドは、頑丈そうなのが付いてきます。
少々大きいので、取り付け場所には工夫がいりそうです。
吸盤で固定するタイプなので、耐久性に関してはいささかの不安があります。

質感は少しチャチな感じはしますが、使い勝手や機能とコストのバランスを考えると、許容範囲でしょう。
細部の作りが少々雑なのが惜しいところです。
本体の耐久性に関しては、カタログ上の使用温度範囲が狭いので、いささかの不安があります。

使用部品にインダストリアル・グレード、もっとおごってオートモーティブ・グレードを使えば改善されると思いますが、コストアップとなってしまうのでびみょ〜な所です。

ファームウェアがバージョンアップされ、ハイブリッド関係の情報が表示出来るようになりました。
モータートルクと、メインバッテリの電流の表示を追加してみました。
モータートルクをアナログメータに割り振ってみたのですが、タコメータみたいです。

・・・トラブル記録・・・
◇吸盤で固定するスタンドですが、懸念した通り3年目にして、剥がれてしまいました。
再吸着があまりうまく行かないので、ジェリー状の吸盤補強ゴムシートを挟んでみました。
→5年目にして、又剥がれてしまったので、両面テープを使って見たのですが直ぐ剥がれてしまったので、ジェリー状のシートを貼り直しました。

◇車のシステムの起動/停止のタイミングによっては、フリーズしてしまうことがあります。
この場合は、OBDコネクタを一旦引き抜いて、挿しなおすと再起動します。

 
 
 
■うんちく・・・CAN通信モニタとは
車には各種の制御コンピュータが搭載されていますが、コンピュータ間の通信はCAN (Controller Area Network)と言う規格の通信を使っています。
最近の車には、車両診断用としてOBDコネクタが実装されており、ここにCAN通信モニタを接続すると、車載コンピュータの通信内容がモニタできます。
 
CANは差動方式の通信ラインであり、n対nのバス接続です。
ノイズに強く、リアルタイム性も高い特徴があります。
 
 
 

























 

カスタマイズ3

冬タイヤに履き替えました。
ホイルは、BS ECO FOME SE-10
タイヤは、BS 195 / 65R15 REVO2

この車の場合、車種にかかわらず、ブレーキディスクとキャリパは同じサイズなので、15インチのホイルが使えます。

タイヤが細くなったので、ドライ路面では、夏タイヤより静かで乗り心地も良いようです。
・・・ムリは利きませんが・・・

このホイルはプリウス専用となっているので、標準のナットが使えます。
タイヤ外形は同じですが、インチダウンしたので、タイヤが小さく見えますね。



 
 
■うんちく・・・雪道向きの車
雪道に向いた車は、柔らかいサスペンション細めのタイヤパワーの無いエンジン、と言う組み合わせが走りやすいです。
スポーツタイプの固いサスペンションは、路面のグリップが安定せずスピンしやすくなります。
タイヤは面圧が高めで路面に食い込むようにしないと、トレッドパターンが十分転写されず、スリップしやすくなります。
エンジンパワーが大きいと、アクセルコントロールが難しくなり、ホイルスピンを起こしやすくなります。
・・・又、ホイルスピンを起こさないようにアクセルをコントロールするのは、長時間のドライブでは、非常に疲れます。
 
・・・こう言った適性から、ふにゃふにゃサスのステーションワゴンなどは、案外雪道は走りやすいです。
・・・最低なのは、後輪駆動のスポーツ車です。(ちょっと気を抜くと、すぐスピンします)
 
4輪駆動車は、発進時のホイルスピンは起こしにくいのですが、その分車重があるのでブレーキの効きが悪く、下り坂は十分注意しないとなりません・・・重量が有るため、止まらず滑っていってしまうことが多々あります。
 
二輪駆動車では、FF車は割と走りやすいです。
FR車は、後輪の荷重が不足気味なのと、操舵輪にトルクがかけられないので、安定性に欠けます。
 
気温が十分低く、カチカチに凍結している場合は、案外グリップがあります。(厳冬期の深夜の山岳道路など)
気温が上がってくると、一気に滑りやすくなるので気をつけなければなりません。(昼間のスキー場近辺など)
 
 
■プリウスG'sの雪道走行























 

2014年2月8日は八王子は記録的な大雪となりました。
わりと乾いた雪だったこともあり、主要道路以外は、通行できないような状態にまで立ち至っています。
駅まで行く用事があって、豪雪の中をドライブしてみたので、インプレッションを書き出してみます。














 

2月14日はさらに猛烈な積雪となりました。
八王子西部地区は、50cmを超える積雪となり、4輪駆動車でもスタックが続出しました。
(これだけの積雪だと、4WDの本格的なオフロード車でもダメなようでした)
もちろん地上高の低いプリウスG'sは走行できません。
 
 
・・・雪道の走行結果は・・・案外走れます・・・
 
ただ、地上高が低いため、積雪が地上高を上回るようだと、カメノコになってしまいます。
吹きだまりに嵌ってしまったのですが、少しでも車が動けば、前後に揺すって抜け出せるようです。
ただし、タイヤが空転してしまうと、トラクションコントロール(モーターの安全装置)が働いて動けなくなってしまい、シャベルが必要になってしまいました。
 
シャベルで、少しでも動けるようになれば、揺すっての脱出が可能となりますので、タイヤが空転しないようにじんわりトルクをかけて、動き出す気配がでたら、素早く前進/後退を繰り返すことでなんとかなるようです。
こういった操作は、シフトレバーの位置が良いのと、モーター駆動のおかげで前進/後退の切り替えが早いため、素早く操作できます、又じんわりトルクをかける操作もかなりやりやすく、うまくやればほとんど空転はありません。
・・・(シャベルで掘り出す時は、駆動力の無い後輪を主体に掘ります)
 
足回りが固いせいか、FFのくせに尻を振りやすい傾向があります、電子制御が入っているとは言うものの、車重のある車なので旋回は慎重に行う必要がありそうです。
ただし揺り返しは少ないので、当て舵はやりやすいです。
 
今回のような雪質では、スタッドレスタイヤの上にさらにチェーンを巻けば、踏破力は上がりそうですが、G'sの場合は、標準タイヤではチェーンの取り付けは不可です。
わが家のG'sは、冬タイヤはインチダウンをしてありますが、このタイヤにチェーンを巻けるかどうかは不明です。
 
 
■トラブル記録2
雪の中を走り回ったため、フロント側のアンダーカバーの一部がめくれてしまいました。
ディーラーでヒートガンを使った修理をしてもらいましたが、ファスナーの位置がいまいちで、バックで雪を噛むとめくれやすい傾向がありそうです。
 
地上高が低いため、フロントサスペンションメンバーやボディ補強用のブレースは、轍の間の雪に擦れやすいようです。
ムリをすると壊れてしまうので、慎重な運転が要求されます。
 
 

















































 

トラブル記録1

センターコンソールBOXのフタの表皮を止めているホチキスみたいなのが剥がれてきてしまいました。
・・・クレーム修理です。

下の写真が修理交換完了後ですが、工法が変更されており、表皮は接着されているように見えます。

ネットで眺めると、他の車でも発生しているようです。
・・・設計不良?・・・製造不良?


































 
 

























 

カスタマイズ4

夏タイヤにもどしました。
ついでに、ホイルに緑の線を入れてみました。
このホイルはオプションで赤の線の入った物が有るのですが、ボディーの色と合わせると、緑の方がよさそうとの判断です。















 
 





















 

カスタマイズ5

パンパーとミラーにテープを貼ってみました。

明るい車体色の場合は、バンパーの造形が引き立つのですが、暗い色だと全体が黒っぽくなってしまうので、造形ラインに沿ってテープを貼ってみました。

ミラーは配色だけ考えると赤メタの方が合いそうなのですが、視認性が落ちてしまうので、赤ラインでごまかしてます。































 

























 
 
 
■トラブル記録2
カーナビから、いきなりパスワードを聞かれました。
取説には、電源断で発生と書いてあったので、コネクタの接触不良か、プロセッサの暴走が疑われます。
・・・一回発生したのみで再現性無し。
 
2018年に新しい地図データに更新しました・・・メモリカードの差し替えです。
動きが少し変わったような気が・・・
 
 
■トラブル記録3
ウインカーが動かなくなりました。
ハザードも動かなくなったのですが、スイッチをカチャカチャやったら復活しました。
ウインカーリレーの不調が疑われます。
・・・数年前に一回発生しているので、4年で2回の再現性です。
 
 






















 

カスタマイズ6

購入から5年たったのを機に、ドアミラーカバーの色を、再度変更してみました。
今度は左右で色の違うオッドアイ?です。
右はフロスティーグリーン、左はレッドマイカとしました。
(保守部品として入手した標準色です)

視認性は多少落ちましたが、変更前の左右ともホワイトパールよりは、落ち着いた感じです。







 
 
 
■トラブル記録5
モーターアンプのリコール修理が二回ほどありました。
異常系のソフトウェアのバグなので、プログラムの入れ替えのみです。
・・・ハイブリッドシステムの動きが若干変わったような気もするのですがよく分かりません。
 
 
■トラブル記録6
ごくたまに、ギッ と言う大きな音がすることがあります。
6年目の後半から出だしました。
たまにしか発生しないので、原因が特定できてないのですが、ブレーキブースター関連の油圧系統の気がします。
プリウスの場合、ブレーキブースターは一般的な乗用車のようなエンジンの負圧を使ったバキュームブースターではなく、回生ブレーキなどハイブリッドシステムの都合から、油圧ポンプでブースト圧を作るようになってるようなので、ブレーキのタイミングとは直接関係なく油圧ポンプが動くらしいのですが・・・ちょっと疑わしいです。
 
・・・しばらく様子見です。。。
 
 
























 

カスタマイズ7

夏タイヤを履き替えました。
新車から7年目の新調です。

今度選んだのは、スポーツタイヤではなく、ツーリングタイヤです。

元々のタイヤは、DIREZZA DZ101 215/40R18でしたが、ロードノイズが大きいのと、路面の荒れでハンドルを取られる傾向がありました。

新しく選んだ、Playz Px 215/40R18 はロードノイズ、ハンドル取られともかなり改善されてます。

プリウスらしい、静かで落ち着いた感じのタイヤです。




 





















 

カスタマイズ8

スタッドレスタイヤを履き替えました。
7年使用しました。
ゴムはまだ柔らかさを保っていたのですが、トレッド面に毟れが幾つか発生していたので交換しました。

BS BLIZZAK VRX 195/65R15 です。

ドライ路面でのロードノイズはかなり静かです。









 
   
 






















 

トラブル記録7
9年目の故障です。

フロントサスのスタビライザー・リンクロッドのジョイントのラバーブーツにひび割れが見つかりました。

これはアセンブリ交換です。
写真のロッドは鍛造品っぽいですが、新しいロッドは形状がパイプ状の物に変わっていました。










 
 
























 

プリウスのサービス・マニュアルCD版

プロの整備士が使う専門書です。

普通に購入出来ますが、専門書なので価格も張りますし(\35000位)、ある程度の知識が無いと、内容について行けません。

普通のパソコンで読み出せます。
電子サービスマニュアルは、古い車種では、スキャンした後PDF化したデータですが、最近の車種はHTMLで記述されています。

プリウスの初歩的な知識は、三栄書房の、モーターファン別冊「トヨタ・プリウスのテクノロジー」から得られます。



 

■トラブル記録4

このマニュアルは、Windows10 ではうまく動かないようです。
通常版はなんとか手動で閲覧できますが、高機能版の方はうまく開きません。
・・・このマニュアルは起動のために幾つかのアドオンソフトを必要としますが、Windows10の標準ブラウザとなるEdge にはアドオンを組み込む機能がなさそうなので、これが原因ではないかと思われます。

なお、通常版でも文字化けや文字の重なりが発生します。
・・・これはWindows10で標準フォントが変わったせいかもしれません。

こう言った点では、シンプルなPDF版の方が余計なトラブルは少なそうです。
トヨタには、次回からはアドオンに依存しない電子マニュアルの作成希望です。

トヨタにわせてましたが、Windows10には対応してないとの回答でした・・・残念・・・
 旧環境使ってしいとのでした

◇Windows10で強引に高機能版を閲覧する方法が分かりました。
Windows10には、標準ブラウザ以外にIE 11 も付属しています。
初期設定では、このマニュアルはマトモに動きませんが、IE 11 のメニューバーにあるツールの下の「F12開発者ツール」をクリックして開いた窓から「エミュレーション」を選択し、 ドキュメントモードを規定の11から8に変更します。
これは、古いIEバージョンのエミュレート機能のようです。
この設定だと高機能版の方も読めるようです。

※この設定は記憶されないので、使う都度再設定が必要です。

◇Windows10 でも、IEのサポートが完全終了してしまったので、新しいEdge の組み合わせで試してみました。
この組み合わせだと、高機能版の方は閲覧出来ませんでした。
通常版の方は、Edge の設定をIE互換モードとすることで読み出せるようです。
(Edge 側の設定で、通常版の入っているフォルダーをIE互換モードで読み出すように指定する)
(index.html がトップページ)

 
 
■メンテナンス
 
・7年目にして、補助バッテリーを交換しました。(2019年)
冷却液の交換時期だったので、これも交換しました。(2019年)
・寒冷地仕様: 50%濃度(-35℃)
・標準仕様: 30%濃度(-20℃)
 ※今回は40%濃度(-25℃)としました。
 
・全周囲モニタのカメラ調整をお願いしました(2019年)・・・相当手こずってたようで、なかなかピタッと行かないようです。
 
・8年目でミッションオイルを交換しました。(2020年)
取説では交換不要となってましたが、停車時にエンジンが起動した場合のショックが大きくなってたので、フリクションが増えてるかも・・・との判断です。
交換した結果、停車時のエンジン起動ショックは大分小さくなりました。
・・・ブリウスのミッションのメカ部分は動力分割機構で単純な差動ギアなのでオイル劣化は少ないはずですが、8年経過を考えて、オイル劣化と金属粉の堆積を考慮しました。
 
・12年目で補助バッテリー二回目の交換です。(2024年)
・・・しばらく乗らなかったらバッテリーが上がってしまったので、劣化具合をチェッカーで調べてもらったらもう寿命と言うことで。。。
 
 
 
■うんちく・・・プリウスG's の動力用バッテリのエネルギー量
プリウスに搭載される動力用バッテリーのエネルギー量を概算してみました。(201.6V 6.5A/h 1.31KW/h)
エンジンの効率 = 35%、モーター、インバータの効率 = 80% と推定して換算してます。
この場合の、バッテリのエネルギー量はガソリンに換算すると、460cc 程度と考えられます。
 
以外に少ないですね。(ラーメンのスープなみです)
ガソリンのような液体燃料が内在するエネルギー量は、バッテリーと比べて膨大なのが分かります。
 
ちなみに、プリウスのバッテリーは、40Kgくらいあるらしく、ガソリンタンクも似たような物に思えるので、重量比では、1% 程度のエネルギーしか、貯められません。
 
プリウスの場合、バッテリー容量の40% 程度しか使わないようにしているらしいので、実質使えるエネルギーは、上記の 40% 程度となります。
(持ち出しで使えるバッテリーエネルギーはガソリン換算でコップ一杯程度と言うことです)
 
・・・太陽エネルギーでガソリンを作れる、人工葉緑素の研究にもっとお金をつぎ込む ? ? ?
(成功すれば、ガソリンはリサイクルエネルギーとなります)
 
50型プリウスPHEV のバッテリでも同様の試算を行ってみました。
動力用バッテリの容量は、351.5V 25A/h 8.79KW/h となってますので、30型プリウスの 6.7倍の容量となります。
これをかけ算すると約3Lのガソリンと等価のバッテリ容量と考えられます。
(これも実際に使えるのは半分ほどでしょうね)
 
ちなみに、算出方法としては、ガソリンの体積当たりの燃焼エネルギー(熱量)をジュールで求めて、エンジンの効率を
掛けます。
バッテリの容量から、1W/秒=1ジュールとしてバッテリ容量をジュールに換算し、インバーターとモーターの効率を掛けます。
これで、バッテリとガソリンの比較単位がジュールに揃います。
 
 
■うんちく・・・プリウスのトランスミッション(THS2方式)の話
プリウスに使われている電気式無段変速機は、かなり自由度の大きな方式のようです。
仕組み的には、メカニカルCVTの、クラッチ、金属ベルト、プーリーを、発電機、モーターアンプ(コンピュータ)、駆動モーターに置き換え、エンジンのトルクを一旦電流に変換してモーターに供給し、機械的なトルクに戻すことでトルク増幅を行っています。
バッテリからの余剰エネルギー以外の収支は、エンジンの出力から各種損失を差し引いた物が、駆動力に変換されます。
反対側から見ると、駆動力と損失を足したエネルギーを、エンジンは供給しなければなりません。
 
従って、巡航を重視した設計では、モーターの出力より少し大きなエンジン出力を用意します。
瞬発力を重視する場合は、エンジン出力よりモーター出力を大きくし、瞬発力はバッテリに依存します。
この場合は、エンジンはレンジエクステンダに近い位置づけとなります。
(トヨタの THS方式は巡航重視、日産の E-Power 方式は瞬発力重視のようです)
 
この方式は、メカニカルなトランスミッションは不要で、セルモーターもバックギアもクラッチも必要ありません
エンジンのトルク増幅がコンピュータの制御によってかなり自由にできるのと、機械的に弱い部分が無いので、大出力エンジンにも使える長所があり、簡単な構造なので、重量の軽減にも効果があります。
 
なお、セルモーターとクラッチと変速機の役目は発電機が代換し、バックギアの役目はモーターが兼用してます。
 
プリウスでは、ハイブリッドシステムの一部として使われていますが、原理的には、バッテリーが無くとも変速機として動作します
プリウスのバッテリーは、主に回生ブレーキで回収した運動エネルギーを蓄えるためにあります。
 
 
もどる