98アーキティクチャ・コンピュータ
 
日本のパソコンの普及は、NEC社の98シリーズが引っ張ってきました。
日本国内で、マイクロ・コンピュータが、趣味の領域から、一般事務用途に広がったのは、98シリーズの功績です。
 
私の使った98シリーズのコンピュータ。
 























 
 
1998年頃
NEC社  PC9821 Rv20/N20

CAD用に使っていた、サブ・コンピュータ。

CPU: Pentium_PRO 200MHz×2
メモリ: 220MB
HDD: SCSI
ビデオ: millenium

PDドライブ、標準搭載。

NECの98アーキティクチャ末期の製品です。
CPUの特性に合わせて、OSはWindowsNT4が、標準搭載されていました。




 
























 
 
筐体の内部です。

Cバスカード用のケージが付いています。

筐体下部に、PCIスロットが三本付いており、一本は、標準装備のビデオカードが刺さっています。

AT互換機のパーツが取り込まれつつある、過渡期の構成です。

電源も、AT互換機と共通となりました。
固定ビスには、インチネジが使われ出しています。

起動が不安定となってきたため、ジャンクとなりました。
マザーボードの劣化のようです。



 
 
 
























 
 
マザーボードです。

CPUは、ペンティアム・プロのデュアルプロセッサです。
このCPUは、8086アーキティクチャとして、スーパースカラ構造を組み込んだ最初のチップで、32bitコードでは、かなりの性能を発揮しましたが、16bitコードでは通常のペンティアムより低性能だったのが災いして、普及には至りませんでした。
二次キャッシュをCPUパッケージに内蔵したため、巨大なCPUチップです。

このCPUはこの後改良されて、ペンティアムII、ペンティアムIIIに発展しました。





 
 
 
























 
 
1998年頃

NEC社 PC9821 Cr13 CanBe Jam

出張用に使っていた、可搬型コンピュータ

CPU: Pentium_133MHz
メモリ: 16MB
HDD: 850MB
ディスプレイ: VGA カラー液晶

ハードディスクは、4GBに、メモリは、64MBに交換しました。

98シリーズのコンピュータの中では、異色です。
マルチメディア・コンピュータの走りの製品と言っていいと思います。




 

























 
 

内部の写真です。

左の黒い箱は、スーパーウーハーです。

上部のアルミのヒートシンクが、CPUです。

右下のファンの奥は、電源です。

当時は、デスクトップと同等性能の、可搬型コンピュータは、これくらいしか無かったので、本来の用途とは違う開発ツールとして、使用しました。

バックアップバッテリが、消耗してしまい、交換用電池も入手不能だったので、、2008年11月に、コイン電池フォルダーを加工して取り付け、動くようにしました。



 
 
 
 
 
★もどる