パソコンの黎明期のころ・・・
 
マイクロ・コンピュータが発明されてから、パソコンに変わっていく過渡期の話・・・
 

























 
 
1985年
マイクロソフト社が、まだ小さな会社だったころの製品です。

OSは、CP/M-80用に作られており、コードは、インテルの8080CPU用です。

FDDは、今では見ることの無くなった、8インチサイズで、片面単密度です。
比較用に、5インチと3.5インチのFDDを並べてみました。

実行環境は、Z80CPUの搭載されたコンピュータで、メモリは、64KBしか有りません。
・・・ちなみにCPUのスピードは、4MHz
程度です・・・

20年以上昔に、製鉄所の電気炉の制御に使った物です。


 
 
 
























 
 
1982年
AVC-777-J2 アバールデーター社製

・・・2007年に試しに動かしてみたら、無事起動しました・・・

OSは、CP/M 80です。
アセンブラ、C Compiler等、CP/M上で動くアプリケーションが実行できます

上記のBasic Compilerも実行できます。

このコンピュータは、いわゆるパソコンではなく、開発ツールです。
周辺機器としては、Z80用ICE、ROMライター等が有りました。







 










































 
 
裏蓋を開けて見るとこんな感じです。

CPU: Z80A  4MHz
メモリ: 64KB
CRT: 80文字×26行 グリーン
プリンタ: 80文字/行 サーマル
FDD: 5インチ 600KB(2DD)×2

ハードディスクは有りません。

FDDのAドライブにシステムディスクを入れ、Bドライブにターゲットプログラムを入れて、デバック・・・のような操作になります。

CRT、プリンタが内蔵されているので、現場にそのまま、開発環境を持って行けるのが、利点でした。

写真の一番上側の基板上の大型の黒いICの右のがCPUです。

右上の白いICが沢山付いているのがメインメモリです。

上部の中ぐらいのICの一番左(グレーの四角いシールが貼ってある)が起動用のROMです。・・・BIOS・ROM。












 
 
 
























 
 
1981年

PC-1210 シャープ社製

ポケットコンピュータの最初の製品です。

BASIC言語が搭載されており、400ステップまでのプログラムが入力出来ます。

2010年に動かしてみたら、回路は生きてましたが、液晶が劣化してました。

まだ、パソコンが高価だった時期ですが、このコンピュータは、関数電卓なみに入手しやすかったです。

HEX関数が無いのが惜しかったですね。





 
























 
 
PC1210の内部です。

最初の製品だったせいも有り、ジャンパー線や、ICの追加改造が行われていました。

このジャンルのコンピュータは、現在では、ネットブックやスマートフォンに進化していますね。













 
 
 























 
 
1978年 頃

EX-80   東芝社製

マイクロコンピュータのトレーニングキットです。

初めて手にしたコンピュータです。

有名な、NECのTK-80の対抗機種ですが、後発だったので、装備が充実してました。

本来は、基板単体のキットですが、市販のケースに入れたので、イメージが変わっています。

キーボードは、付属のはタッチキータイプでしたが、ケースに組み込みにくかったので、他社のキーボードに変更しています。

 










































 
 
CPU: 8080 (TMP9080AC)
クロック: 2.048MHz
ROM: 16Kbyte
RAM: 4Kbyte

CRT I/F標準装備
カセットテープ I/F標準装備

ケースのふたを開けてみると、こんな感じで基板が見えます。

基板手前側、左の紫っぽい大きなICが、CPUです。

このコンピュータは、後から発売された、BASIC拡張基板を組み込んだので、基板が二枚構成に増えています。

ふたの裏側のユニバーサル基板は、バスの拡張を狙って、追加改造したものです。

このキットには、標準で逆アセンブラが付属してました。
これは、当時としては画期的で、デバック時に重宝しました。

CPUは、有名なZ80の先祖で、マイクロコンピュータとしては、3世代目となります。

8086CPUの先祖でもあるので、最新のパソコンのCPU構造にも、このチップの影響が残っています。







 
 
 
























 
 
キーボードを外してみた所。

キーボードの機能を拡張するために、コードコンバート用の基板を追加改造しています。

こちらは、Z80 CPUを搭載したユニバーサル基板です。


マイクロコンピュータの変遷・・・

最初のμコンピュータ: 4004
二世代目: 8008
(この辺からさわったことが有ります)
三世代目: 8080
(このコンピュータ世代)
四世代目: 8085
五世代目: 8086
・・・これ以降は爆発的に発展してます。


 

























 
 
基板のアップです。
テンキーは、パネルに移動したので、基板側には延長ケーブルを追加改造してあります。

左上の箱は、TV I/Fです。
モニタの画面をVHFのテレビ信号に変換して、出力できました。

右上のピンジャックは、カセットテープ I/Fです。
プログラムのロード・セーブをこれで行います・・・いわゆる外部ストレージですね。
通常のカセットテープレコーダが使えました。データー転送レートは、300bpsで、FM変調です。






 
 
 
 
 
 
 
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